朝礼指導は慣れるまではかなりのエネルギーが必要ですね。最初から上手にはできないのだから、恥を覚悟でかき捨てていいと思います。指導しなければならないと思い込むと大変。ハードルが高すぎる。だけども、一言発言なら気も楽になる。 ということで「メモ書き」を持って一言発言で挑戦するために、ネットで出回っていることなどを参考にまとめてみました。自分の言葉に修正して使用してください。「資料からの抜粋ですみません、お伝えします。」と言って読み上げて最後はお決まりの「ご安全に!」と言えばいいと思います。 >>鳥屋野さんの要望に応えて。
目次_jump
- 指差し呼称
- 指摘されて「またか」と感じたら
- 安全第一とは
- 「いいよ」はあいまいな言葉は事故を招く
- ほんとうに「安全」か?
- 寒くなりました、始業終業時の工具機械の準備・点検を!_天気ネタ
- 寒くなりました、けがのない一日を!_天気ネタ
- 雨の日だから_天気ネタ
- 暑い日だから_天気ネタ
- 風が強い日だから_天気ネタ
- 搬入車両があるから_場内作業ネタ
- 合図と区画計画と立ち入り禁止処置を!_場内作業ネタ
- 足場の組み立て解体するからね!_場内作業ネタ
- 上下作業は絶対に禁止!_場内作業ネタ
- 火器作業の時は消火器準備だ!_場内作業ネタ
- そこは(指定位置)立ち入り禁止だ!_場内作業ネタ
- 楊重ワイヤー・スリングの点検済みテープ色はこれ!_場内作業ネタ
- 事務所からのお知らせです!_場内作業ネタ
- 介錯ロープを使って玉掛333運動だ!_場内作業ネタ
- グーパー運動で「止まってください!」_場内作業ネタ
- マンネリを防ぐ全員参加のショートカット啓発
- ヒヤリハットからアクションだ!
ご安全に!
[指差し呼称]
指さし呼称って何!と言われれば、再確認です。
仕事で、間違えや失敗をしたくない、モチベーションも落としたくない。
だから→指さし呼称活動を習慣にするんです。
>> 目標物を指差して見て、言葉でしゃべってW確認すること。「よし!」で責任を持つ覚悟が生まれる。 <<
これは→カッコ良い所作・仕事ですね! 誇り高い人間性を感じます。
指さし呼称活動で間違いを1/6に出来るといわれています。(実験結果)
今日もカッコよく「安全確認よし!」
[指摘されて「またか」と感じたら]
仕事をしていて指摘され、いやな気持を感じたら「もう言わせない」と意識を変えよう。
いやな気持を引きずらないこと。気分があいまいだとミスを招いて不安全な作業に陥るものです。
例えば、ちくちくと同じことを言われたり、やろうと思っていた時にやれと言われると、その時は誰でも不快に思うものですね。
でもそこで、何か意味(理由)があって言ってきたはずだ。と受け止めよう。疑問を感じたら自分の意見を出そう。「○○ではだめですか?」とね。
指摘する側も見過ごせば楽なところを、労力を使って話してくる。だからこそ、そんな風に「もう言わせない」と思い切って意識を変えよう。変わってみせると、人間性を高めよう。もやもやを引きずってはダメ。
[安全第一とは]
古くにはアメリカの製鉄会社で「生産第一」「品質第二」「安全第三」とスローガンにありました。競争社会で勝ち抜くためには「生産第一」が必要だからです。しかしこれにより労働者環境が悪く危険な仕事が多くあって労働災害が発生し労働者が一番苦しみました。結果、生産性(売上)が伸びずに会社も社会も発展はなかったのです。
今、私たちはお客から・社会から安全活動の費用をいただいて、安全を第一に変え、事故のない作業をすることで安心・安定して稼ぐことが出来ます。
また、品質を第二に、生産性を第三に掲げ、日々改善の努力をしています。これは、自社・自身の仕事の質・価値が上がることで、お客からの仕事のリピートをいただける事になります。リピ-トが無ければ生活は成り立ちません。競争は必要です。どの立場の人でも、誰にも負けないと思う「努力をする気概」が必要です。
安全第一とは労働者優先の考え方であり、稼いで共々に幸福になりたいと誓うことです。
大事なことは「仲間や共に働く他社のメンバーを無視しての作業・行動は不安全で事故を招く。事故を起こせば儲からない。けがした人が一番悲しい思いをする。」ということです。
[「いいよ」はあいまいな言葉は事故を招く。]
「いいよ」は、相手の問いかけに答える言葉として「許容・同調」する意味合いもあるが、「拒否・否定」の意味合いもあります。
日常に使う言葉ですが仕事の場面によっては相手に自分の意思に反する伝わり方をしてミスや重大事故を招くことがあります。なので、友人との日常会話モードでの意志の伝達はだめです。
仕事に関するコミュニケーションの場面では「いいよ」「いいです」のようなあいまい表現をやめて、二言三言の言葉を添えて伝わったこと確認することが必要です。
話の言葉使いを仕事モードに変えて、相手に気づいてもらうように話すことが必要です。
例:「○○の具合見てくれる」と問われて→「いいよ」と言わずに「○○の具合ですね、俺が確認します」そして「見たけど問題なしです」と答える→そうすれば「サンキュウ、次の作業に移ろう」と返してくれる。
[ほんとうに「安全」か?]
「安全」とは「危険がないと感じる」ことであり「安心だと感じる」こと。と言われています。
「危険がないと感じる」とは「自分の近くに危険な状態がない。」と感じること。
「安心だと感じる」とは「気にかかることが無くて心が落ち着いている。」と感じること。
心がまず、「危険がない」「安心」だと感じて、少しでも継続すれば「安全」だと思う事で、次に「危険」の意識を感じるまでは「安全」だという意識を決めつけてしまいます。
人は一人ひとりの心の状態によって「安全」に思えたり「危険」と思えたりするということです。
作業環境は生きていて常に変化します。だからこそ、作業の形態を変えるたびに安全確認が必要です。
また、人の心は常に瞬間的に変化します。油断してのミスやノルマ等からの焦りから、急に心が不安定になり、気づかないうちに不安な状態になります。この変化を見逃すと身体に危険が襲ってきます。
困り事や不安は仲間・会社・現場事務所に相談し、一人で抱え無いようにしましょう。
常に自分の心を落ち着かせ、冷静に作業に集中できるように心を躾けましょう。
[寒くなりました、始業終業時の工具機械の準備・点検を!_天気ネタ]
今日は寒さが増してくる予報です。始業前点検で、エンジンの始業にはチョークの適切な使用、液漏れ、凍結等の点検項目を設けて、普段より増して点検確認してください。
終業前確認では、使用する工具・機械の指定位置への集積や特に外部へ放置する機会には雨・雪・凍結のための養生を確実に行ってください。役割分担を決め、皆で「終わったぞ」の確認をしましょう。
[寒くなりました、けがのない一日を!_天気ネタ]
今日は寒さが増してくる予報です。体も動きにくい状態です。準備体操、ストレッチをしっかりやって仕事に挑みましょう。
バランスを崩して転倒し、けがをする場合が多くなります。厚着で身体が動きにくいとは思いますが、こまめに身体を動かして身体の中から全体を温めて無理のない姿勢で作業が出来るように意識してください。
また、侠小部では防寒具が足場や製品・材料に引っ掛かり動くことで身体が不意の所に持っていかれることがあります。単独作業を避けたり急な姿勢の変化・動きを無くし事故の無いように意識を変えましょう。
また、運転席では操作レバーに防寒具が引っ掛かって、重大事故の発生につながる場合があります。運転席に乗ったら袖・腰・ポケットなどの状況を確認し機械の始動をお願いします。
[雨の日だから_天気ネタ]
・溶接作業を予定する場合は_感電対策・漏電対策をしっかり行ってください。
・敷き鉄板上の通行や足場での作業は_移動中に滑っての転倒に、作業中滑っての墜落に充分注意してください。
・楊重作業の場合は_視界不良なので合図確認の徹底、無線機での発声と確認方法の事前確認を徹底してください。
・車両誘導の場合も同様に_大きな声と大きな合図で明確・迅速に発信することを徹底してください。また合図の受け手も受領した合図を返してください。
・雨養生の徹底_セメント類や掘削法面・簡易山留等の養生シート掛け部の点検と終業時には念入りに捕縛固定してください。
・終業時には水替え設備の確認、電源の漏電対策を確実に実施してください。
[暑い日だから_天気ネタ]
・屋外作業を予定する場合_熱中症対策を必ず実施しましょう。一人作業をさせず、休憩を細かく挟んで作業をしましょう。
・水分・塩分補給をこまめに取りましょう。
[風が強い日だから_天気ネタ]
・楊重作業の場合_荷が触れて接触災害が起きやすくなります、介錯ロープの使用と333運動を確実に実施し、オペレーターは微動操作を徹底してください。
・重機による飛散・土埃等の対策_掘削・まくり・積み込みやセメント系材料の撹拌作業は丁寧な操作と散水等によって飛散の軽量化を工夫してください。
・終業時には清掃と飛散養生を徹底してください。特に敷き鉄板上の土埃の清掃、ごみ集積BOX上のネット掛け等の徹底をお願いします。
[搬入車両があるから_場内作業ネタ]
・場内には予定外車両を入場させないでください。
_狭隘作業による資材・車両との接触事故防止を徹底します。
_予定外の作業車を入れたい場合は入場させる前に申告してください。
・車両の運転手さんが車の外に出る場合は、保護具着用を徹底させてください。
_車両内での待機中の喫煙も絶対にさせないでください。
_場内に入れば当現場のルールに従ってもらってください。
・予定搬入車両がある場合は予定時刻前に荷受け担当者を受け入れ地に待機させてください。
_搬入車両の運転手さんと担当者が連絡できるようにTEL番号を事前通知してください。
_入場前には受け入れ準備を通信で確認してから入場させてください。
[合図と区画計画と立ち入り禁止処置を!_場内作業ネタ]
・重機と相番作業員との合図と立ち入り禁止措置を徹底実施してください。
_グーパー運動、指さし呼称・操作項目の声出し操作の徹底をお願いします。
_重機操作の死角に入らぬためのコーン・バーの設置と相互監視のための声掛けをお願いします。
_相番作業時は重機を動かす前に人払いの徹底をお願いします。
・重機と一般作業員との区画と立ち入り禁止措置を徹底実施してください。
_重機の単独作業はエリアを必ずコーン・バーで囲い、立ち入り禁止表示をしてから作業を開始してください。
_一般作業員さんは専用のコーン・バーで囲った作業通路を通行してください。
[足場の組み立て解体するからね!_場内作業ネタ]
・本日○○時より足場の組み立て解体を行います。
_本日の作業にはクレーン車と搬入車両が△の位置で動きます。
_位置は□□で担当者・企業様により周辺には立ち入り禁止表示をします。絶対に近寄らないでください。また、資材回収車両が〇〇時に入場となります。通行には十分注意してください。。
_足場屋さんの玉掛作業者さんには333運動の実施、クレーンオペレーターさんとの合図方法の事前確認を必ず行ってください。
_組立解体時の材料の受け渡しには大きな声で「もらった」「放した」の声を掛け合ってください。
[上下作業は絶対に禁止!_場内作業ネタ]
・昨日の職長打合せでは各社の作業範囲が上下作業にならないように作業調整してますが、近接作業では落下物などがありますと思いの外に左右に撥いて落ちます。落下防止治具の利用や、腰袋内小物の飛散防止措置を各自徹底してください。
・チームによる上下間共同での作業は上に位置する者がリーダーとなり、材料の受け渡し・セッティング・止付け等の作業工程を号令指揮し、全てのメンバーが号令復唱して安全作業をしてください。落下防止治具の利用や、腰袋内小物の飛散防止措置を全員で確認徹底してください。下段の者は保護メガネの着用等の対策をお願いいたします。
[火器作業の時は消火器準備だ!_場内作業ネタ]
・溶接・溶断等の作業時には手元周辺に消火器を準備し周辺物への着火時に備えてください。
また、スパッターシート・材料の冷却バケツ等準備し、必要に応じて使用してください。
[そこは(指定位置)立ち入り禁止だ!_場内作業ネタ]
・耐火被覆工事のロックウール吹付が〇階□で行います。
_〇階は終了まで立ち入り禁止とします。養生遮断位置周辺での作業は保護メガネ・防塵マスクの使用をお願いいたします。
_終了後に措置は解除しますが、△日までは防塵マスクを使用して通行願います。
・△階では断熱材のウレタン吹付作業を行います。養生遮断位置周辺での作業は保護メガネ・防塵マスクの使用をお願いいたします。
_△階は立ち入り禁止とします。
・△階では断熱材のウレタン吹付工事が終了しています。
_火気使用作業や切削・研磨作業等は引火する可能性が高くなります。スパッターシートなど完全な火花養生をお願いいたします。
[楊重ワイヤー・スリングの点検済みテープ色はこれ!_場内作業ネタ]
今日は月曜日、週始まりです。
_楊重ワイヤー・スリングの点検をして新しく確認テープを巻きましょう。今週の安全確認色は○○色です。玉掛担当者の方よろしくお願いいたします。
[事務所からのお知らせです!_場内作業ネタ]
今日は、○○検査が△△時に□で行われます。
_検査官は事務所より○○を通って□面の足場から△階に向かいます。検査終了後には場内の様子もご確認されます。作業場所のそばを通りましたら、元気な挨拶をお願いします。また、不安全な姿勢での作業や、多すぎる材料を作業通路に放置しないようにお願いします。きびきびした作業で、安全安心な施工業者であることのプライドを示してゆきましょう。
[介錯ロープを使って玉掛333運動だ!_場内作業ネタ]
今日は玉掛作業の333運動を確認します。
手順は
_最初に、玉掛して3m離れろ。→退避よし!
_次に、30cm以下で地切りして停止せよ。→地切りよし!
_そして、3秒静止してつり荷の安定性確認。→安定よし!
OKなら、これでゴーヘイ!となります。
333運動は吊り具を用いて荷掛け(玉掛)するときの接触防止・安全確保のための運動です。
・最初に3m離れる目的は、
_吊り荷を巻き上げるときに吊り荷と釣り具や他工事施設に挟まれる事故を防止する
_吊り荷を巻き上げるとき・地切りするときに吊り荷が崩れ接触する事故を防止する
_吊り荷に身体を持っていかれる事故を防止する
_足場・ステージ上では転落にもつながる災害を防ぐためです。
・次に30cm以下で地切りする目的は
_吊り具(ワイヤー・スリング等)に異常がないか確認
_吊り荷の重心位置・傾きがないか確認
_揚重機が操作し吊り荷の振れが治まるまで待つため
_介錯ロープで引っ張り振れ・回転を吸収するため
・そして3秒静止の目的は
_吊り荷の安定状態の確認
_吊り具の絞りは適切か確認
_吊り荷の結束に異常がないか確認
空中で荷こぼれ・荷崩れ・落下があれば大きな災害になります。333運動で確実な玉掛作業をお願いします。ご安全に!
グーパー運動で「止まってください!」_場内作業ネタ
今日は重機作業のそばで行うグーパー運動を確認します。
「グーパー運動」を正しくやっていますか?。こんな時に始めてください。
_重機の旋回範囲内に入るとき。近づくとき。(オペレーターに伝達事項を伝えたいとき等)
_重機と協同する作業で、作業員が重機の動きを止めるとき。
やり方は
①手元の作業員さん等が重機オペレーターによく見える安全なところから
手を大きく上に挙げてオペレーターに向かって「パー」の合図をする。同時に「止まってください」と声をかける。 オペレータが認識・確認するのを「パー」のまま待つ。
②オペレーターは「パー」の合図を認識したら「パー」よし!と復唱、重機を安全な姿勢を保って停止する。
その後に「グー」の合図を返えし、待機する。
③手元作業員等は重機が停止し、「グー」の合図を確認したら「グー」よし!と復唱してから近づいたり、通過したりする。
④オペレーターは手元作業員等が安全な位置に移動したら作業を開始する。
重機の音で声が聞こえない。合図したつもりだけどオペレーターは気づいてくれない。合図なのかジェスチャーなのか解らない。こんな意思疎通だと重大事故になります。合図方法を統一することでどの協力業者さん間でもすっきりと意思疎通できます。やり方を再確認しましょう。
[マンネリを防ぐ全員参加のショートカット啓発]
おなじみの安全衛生_頭文字ショートカットやります。
・「ABC活動」の「A」は何でしょう?_全員の返答待ち
_はい!「A」は「あたりまえのこと」です。では「B」は何でしょう?_返答待ち
_はい!「B」は「馬鹿にしないで」です。では「C」は何でしょう?_返答待ち
_はい!「C」は「しっかりやろう」ですね。
_「あたりまえのことを、馬鹿にしないで、しっかりやろう」が「ABC活動」です。
挨拶や身支度を整えることなどは「出来て当然」と思いがちですが、毎日の慣れでつい気が緩んでしまうものですね。出来て当然、あたりまえの社会規範ですから馬鹿にしないで、しっかりやって気分(モチベ)を切り替えましょう
次です。
・「UFOはやばいよ」の「U」は何でしょう?_全員の返答待ち
_はい!「U」は「うっかり」ですね。では「F」は何でしょう?_返答待ち
_はい!「F」は「不安」ですね。では「O」は何でしょう?_返答待ち
_はい!「O」は「横着」でした。
やばいよ!_慣れた作業には「うっかり」が潜んでいます。「うっかり」で「見逃し危険」をまねきます。気持ちが緩みがちになるところを小刻みに深呼吸を入れて気持ちを引き締めましょう。
やばいよ!_心はいきなり「不安」を呼んできます。わからないこと、判断できないことなどは溜めずに仲間・リーダーに聞いて不安を早く解消しましょう。「不安」が続くと注意力が散漫になり危険です。
やばいよ!_いつもと同じ手順の作業は、ついつい「横着」にしがちになります。面倒と感じてしまえば体がいやいやの動きになり重大事故を招きます。横着とごまかしは恥だと思い切ろう。
作業中に「UFO」が来たと感じたら、即気持ちを切り替えて、自身と家族のために安全作業をしましょう!
次です。
・[3Hには気を付けろ]のHは何ですか?_全員の返答待ち
_はい!一つ目の「H」は「はじめて」のHです。他には?_返答待ち
_はい!「変更」のHです。あと一つは?_返答待ち
_はい!「ひさしぶり」のHですね。
_「3Hには気を付けろ」のHは「はじめて」と「変更」と「ひさしぶり」です。この作業にはエラー(ミス)が多く潜んでいます。これが不安全行動を招いて事故を引き起こします。
「はじめて」の作業には作業の手順に慣れなかったり、以前の類似作業と同じだと思い込んでしまったりしてミスを招きます。
「変更」の作業にはうっかり以前と同じ手順で進めてしまったり、使用する工具などの準備不足で作業をしてしまったりすることでミスを招きます。
「ひさしぶり」の作業では、事前に役割分担やその手順とその成果物の合格値を確認することが必要です。事前準備が不十分だと不安を招き事故が起こりやすくなります。
一人一人が「3Hには気を付けろ」の意識づけをよろしくお願いします。
ヒヤリハットからアクションだ!
・足場上を移動しているとき、枠の上桟で頭を打って転倒しそうになった。
_ヘルメットのツバを透明の物に変えてみよう。
_枠の高さを上げる改善を協議しよう。
・脚立から降りるとき、腰袋が脚立に引っ掛かり、脚立と一緒に転倒した。
_脚立の昇降は脚立に向き合って行う。適正使用の基本を守ろう。
_腰袋や入れる工具の遊びを点検し、治具を改善しよう。
・現場を歩いていて、段差に気付かず、つまずいてよろけて転倒しそうになった。
_歩いている目的を失うような、仕事OFFモードにならないように動作ごとに意識して気分替えしよう。
_つまずいた場所等を現場のメンバーと共有し、注意表示、段差解消等の対策を取ろう。
・床の開口部にコンパネによる蓋がしてあった所を踏んだ際、コンパネがずれて転倒しそうになった。
_むやみに踏まないように注意表示を設置しよう。
_裏のすべり止めを確認し、外れないように改善しよう。
・
・可搬式作業台を使用して作業していたところ、前日の降雨で地盤が緩んでいたため、可搬式作
業台が傾き、墜落しそうになった。
_前日から設置済みの作業台であっても、作業開始前に地盤などの状況を確認し必要に合わせてコンパネ敷板等を使用して安全を確認しよう。
_就業時には作業台をたたみ、使用責任を完了させましょう。
・クレーン付トラックで長物の荷を吊り下していたところ、玉掛けした位置がクレーンのワイヤーが垂直となる位置ではなかったため、吊り上げた荷が迫ってきてあたりそうになった。
_なるべく単独作業を止め、オペレーター・手元作業員で吊り荷芯、吊下げワイヤー芯位置の見極めと333運動を徹底しよう。
_クレーン付きトラックの単独作業の場合は、地切り時の振れを意識し、微操作を繰り返して静止を確認してから巻き上げ・旋回操作を行ってください。
・高所で工具を使用して作業をしていたところ、誤って工具を落としてしまった。
_落下防止治具の取付を検討してください。 不用意に工具を床に置いて、蹴とばし・撥き出して落下しないように作業形態を工夫してください。
・足場を通行中、布板を結束していた番線につまずき転落しそうになった。
_床板の番線による止付け位置を歩行しない位置に変える。また、結束余りの材料を切断し適切に折り曲げ処置をしよう。
・パイプサポートの連結ピンの代わりに鉄筋を使用していた。
_関係者は直ちに適合資材に取り換え、不適合資材は修理するまで不適合資材置き場に移動しましょう。
_関係職長、支保工責任者は関係者に不適合資材の持ち込み防止処置、ヒューマンエラー防止のための啓発をお願いします。
とりあえず、これぐらいでどうでしょか。 以上