作図toolとは、建具オプション、線記号変形、外部変形のカスタマイズ
後輩から好評であったJW_toolの作成要領を、要望に応じて一部修正して書いておきます。
来訪された友人の皆様には、参考としてお使いください。 尚、使用する皆様の全責任で使用願います。
平面詳細図等の作図にあたり、その手順でいくつかのツールを使います。その仕込みが大事です。
Jwパワーユーザーが公開しているtoolを自分の作業環境に合わせて改良して使います。
借文(コピペ)で始めましょう。参考例として長年使用しているものをUPしておきます。
私のtoolは、全てパワーユーザー様が無償公開と自力改良を認めていただいたコードを参考に自分の環境に合わせて作ったものです。
有益なツールを公開していただいている作者の皆様に感謝申し上げます。
平面詳細図
作図手順とtool —–
1、レイヤグループ、レイヤの使い分けを決める。→環境設定ファイル(例:heishou.jwf)を使用 データー整理整頓のために色で管理し、レイヤ振分して使用する。 例)レイヤグループ別に図面を作成し、各レイヤには図面要素として線などの図形要素を割り当てる。 たとえば、1レイヤグループ(1G)に平面詳細図、その中の3レイヤ(1G3)に躯体を書く等。 →LAYCOL LAYWID LAYTYP COMLAY設定 通り芯・間仕切り芯作図は→(例:0Gに設定する。)
2、通り芯記号作図→OPT4 線記号変形を使用 次の通り芯に連続移行できる設定が良い。また、バルーン位置も簡単に指示できるものを作る。→(jw_opt4 通芯)
3、通り芯の寸法入れ 寸法線のガイド線を図形登録して使う。柱廻りに配置し各寸法線のネストを決める。→(図形)
4、柱廻り作図→OPT3建具立面を使用
柱のX,Y寸法をコントロールバーの内法寸法に入力しパラメトリックに作図する。
仕上線などをopt3の.datに記述し同時作図。壁または開口部を作図後包絡処理で接合させる。
5、外壁・開口部を作図→OPT1建具平面を使用
壁・開口部はコントロールバーの内法寸法指示、内出・外出入力で壁厚指示してパラメトリックに作図。
壁・他の仕上線などはopt1の.datファイルに記述し同時作図。柱と包絡処理で結合させる。
躯体に対する仕上線幅は各自.datファイルを編集改良して使う。
6、柱・壁包絡処理
包絡処理は同じレイヤ内で有効なため、柱・壁共、opt作成時に.datファイルでレイヤを指示しておく。
.datファイルを各自の作図環境に合わせて編集改良する。
7、間仕切壁・開口部の作図→OPT1建具平面を使用
外壁と同じようにopt1の.datファイルを作り作図。
8、建具寸法の作図
寸法線のガイド線を利用し、ネストに注意して作図。
9、建具記号・SF(仕上記号)・仕上枠作図→OPT4線記号変形を使用
データー整理整頓のためにレイヤを別にしておく(例:Eレイヤ)
10、ハッチ・ソリッド図形の作図
データー整理整頓のためにレイヤを別にしておく(例:F-Eレイヤ)
11、躯体寸法・仕上げ寸法作図
寸法線のガイド線を利用し、ネストに注意して作図。
躯体寸法線の柱、梁、壁の位置を各箇所統一した場所に表示する。
各部詳細はSF図で表示する。
外装タイル割付検討図
平面詳細図が確定したら、外装タイル割付検討です。
内部間仕切からの小壁幅、梁下から開口額縁までの寸法などを確認し、外装タイルの伸縮目地位置の検討をします。伸縮目地位置、タイル貼り形体等を定めるため検討用を割付図の前に作図。
作図手順とtool —-
1、平面図、立面図の準備作図
意匠平面図または構造伏図をトレースして作図するか、簡単な躯体図をGレイヤを定め作図する。(例:1Gレイヤ) 目地記号、割付算式、寸法線等は別レイヤGで作図(例:2Gレイヤ)
2、伸縮目地位置を仮設定、貼付けの躯体線を分割する
縦伸縮目地位置を仮に定め(仮線で3m以内、開口抱き間等)、割付目安を得るため、貼り付ける躯体線を伸縮目地位置で分割し、仮に定めた目地間の躯体線の長さをopt4で作図する。各区間を割り付け計算する。計算は文字コマンドの計算が便利です。 各区間の計算が終わったら仮の目地位置を修正、目地幅を作図。
3、割付寸法線・計算式を作図
ガイド線を柱廻りに配置し各寸法線のネストを決める。必要に応じて1Gの寸法線(トレースした躯体図など)の位置等を修整再利用する。
目地記号・目地幅をopt4で作図し、外側に寸法線作図。 計算式をopt4で寸法線に沿って作図。
躯体図
作図手順とtool —-
平面詳細図と同じようにtoolを仕掛ける(準備しておく)
レイヤグループで作図図面(部所別等)を仕分けする。環境設定ファイルを利用する。(例:kutai.jwf 自分用にカスタマイズして使う。)
1.通り芯作図 通り芯記号作図 →OPT4 線記号変形を使用
2.柱作図
柱のX,Y寸法をコントロールバーの内法寸法に入力しパラメトリックに作図する。 柱中央の実点は回転複写位置決め用として、複写コマンドで作図する場合に使用可。
壁または開口部を作図後包絡処理で接合させる。
内断熱材打ち込み用として柱、梁、壁ともにopt4の選択肢を作っておく。
3.壁・梁作図
壁・開口部はコントロールバーの内法寸法指示、内出・外出入力で壁厚指示してパラメトリックに作図。柱と包絡処理で結合させる。
柱・壁開口部を作図後、梁の内線のみの作図もopt4で作っておく。
4.各シンボル記号作図
柱、梁、壁、開口、床・スラブ記号作成→OPT4線記号変形を使用
地中躯体の場合は基礎記号も作図
5.各種寸法線、型枠種、スリット、目地他作図
ガイド線を柱廻りに配置し各寸法線のネストを決める。壁、梁寸法は各部材共同じ位置に作図する。
記号凡例などは図形登録、範囲図形登録で作図するように仕込む。
6.柱脚 仕口納まりの検討
杭・杭頭補強筋と柱、梁、基礎筋の検討、鉄骨柱脚の検討、各階柱梁の仕口を躯体図作成前後に行う。→外部変形を使用(私はAWK言語)
監理者と被り厚、梁の先行組立方向、梁面と柱面の同一納まり、上層階の柱幅の絞り等の基本的確認をするための検討図を作成し承認をもらう。
配筋図
7.配筋検討外部変形toolの準備
柱梁の配筋検討用の配筋図を外部変形で書き上げる。柱の平・立面、梁の断面図・立面・伏図で分割作図する。
ダウンロードファイル(tetukata_up.zip)を解凍し、C:\gaihen\tetukataに配置。jw_proA6.batをJWWの外部変形コマンドで動かします。実行ファイルawkのコードには多くコメントを入れてあります。メモ帳、エディター等でカスタマイズして使用してください。
改善要望により、梁の伏・立面図の鉛直方向の描画に対応させました。自由角度には対応していません。水平方向に一旦作図し、省コマンドで振り直して使用してください。2023.07.12
gawkバージョンはGNU awk 3.0.6 1.15です。